琴浦町「波しぐれ三度笠」

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ずっと以前、若かりし日に観光バスに乗ると
ガイドさんがこの地を通ると、

 
「ここは、赤碕と言うところです。ここには港があり
赤と白の灯台が建っています。さてどちらが先に
建ったのでしょうか?」
と、度々聞かされた思い出があります。

 

 

「答えは、赤碕なので赤が先です。」
「・・・・・・」

 
本当なのか・ダジャレなのか、真実は今だに解りませんが
最初は、真剣に考えたものです。

 
我が家から車で海沿いの道を10分ほど西へ走った
所に、その赤碕港があります。

 
赤碕港は、本港(東港または旧亀碕港)と菊港・西港の
3港からなっていて中でも菊港が一番早く出来たとか。

そして、菊港の東堤・西堤は、日本海側にある数少ない
江戸時代の石造防波堤で「土木学会選奨土木遺産」に
選奨されています。

 

 

また、この港は琴浦町箆津にある国の重要文化財「河本家住宅」
で知られる、河本家の菊姫の子孫が江戸時代にこの港を構築
したと言われています。

 
その3港の中の菊港の東突堤の入口に『菊姫橋』があります。

 
菊姫橋を渡った最先端に、北東に向かって立っているのが
三体の石像・それが【波しぐれ三度笠】です。

 

 

この石像は、東京日動画廊社長の長谷川徳七氏がお母さんの
生誕地赤碕に寄付されたお金で作られました。

 

 

そして彫刻は、世界的に有名な彫刻家流政之氏の彫刻です。

 
1989年に白御影石で作られ、高さが4.33m奥行き6.6m 
幅7.6mで、近くで見上げるとひっくり返る位
大きな彫刻です。

 

 

三度笠姿の3人の旅人【波しぐれ三度笠】は北東方向、
遠く北海道を見つめて立っています。

 

 

とくに気候の激しい日本海の荒波に向かって立つ旅姿は、
とても凛々しくも勇ましくも見えます。
そして、夏の静かな海に立つ姿は、何か安らぎを感じます。

 

 

見る人の感情で、どんな表現にも見える不思議な石像です。

 

 

 

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琴浦町・河本家住宅の春の一般公開

鳥取県琴浦町篦津にある、
河本家住宅の春の一般公開に行きました。
5月3日、以前から行って見たかった
国指定重要文化財 河本家住宅が一般公開
されている事を聞き出かけました。

 

親切な案内の人に導かれて、詳しい説明もして戴き
ゆっくりと見学をする事が出来、忙しい毎日で、思いがけなく、

いにしえの世界を垣間見る事が出来ました。

 

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江戸時代の大庄屋であったと言う河本家は、
享受5年(1688年)に建築されたと言われています。

 

屋根は茅葺きで合掌作り、建築年代の明らかな民家としては
山陰地方で最古だそうです。
当時の当主は5代目の弥三右衛門で、
案内の人によると、主屋が300年、離れが200年前の建物のようです。

 

また、大庄屋や、豪農として名を馳せた河本家には、
数千点の古文書が所蔵保管されおり、この日も
沢山の蔵書の詰まった短冊が置かれていました。

 

そこかしこに、当時としては、最高の技術を施されたと
思える欄間や左右に見える庭・・・・・
前庭は江戸時代中期の様式で貴重ものだそうです。

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土間に降りると古い大きなかまどがありました。
この炊事場のかまどの上を、壁土で覆った煙返しは、
防火施設として珍しいもののようです。
また、そのかまどの大きさにも驚き!!

現在でも生活しておられるのに、
ずうずうしくも、裏庭までお邪魔してしまいました。

 

当時を忍ばせる、大きくて立派な蔵が2つ並んで
昔の名残をとどめていました。

 

 

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昭和49年鳥取県有形保護文化財、
平成10年鳥取県建物百選、
平成22年国指定重要文化財

 

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